運命の恋、なんて。
「わかんないって…黙って、つけられてたの?」



「見てないときに、勝手につけてた」



穴まで空けて?



「それって…女の子?」



そこで、八雲くんは黙ってしまった。



こんなの…認めてるようなものだ。



「やだ…どうして?水族館の写真の…あの子だよね。友達って言ってなかった?」



「だから、友達…つってんじゃん」



なんだか不服そうに、言われてしまった。



こんなことするって、どういうつもりなんだろう。



自分のピアスを、相手が肌身離さず持ち歩く物につけるって…すごい行為だよね。



「もしかして、その女の子に…付き合ってって言われてるとか。そうなの?押し切られそうなのかな…」



八雲くんは優しいから、断りきれないのかもしれない。



だからこんなことをされても、怒ることなくつけっぱなしにしているのかも。



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