運命の恋、なんて。
スマホのカバーに、青く光るものを指さす。



「あー…これな」



よく見ると、やっぱりピアスみたいだった。



レザーのカバーに穴を開けて、そこにつけてある。



「友達に、無理やりつけられてさ」



「それ…八雲くんのじゃないよね」



今確認したら、両方の耳に青いピアスがついている。



とすると、それは誰の?



その瞬間、胸がギュッと締め付けられた。



まさか…ね?



「俺のじゃないよ」



「友達が…どうして、なんのためにつけたの?」



「さぁ…わかんねぇけど」



そう言いながらも、八雲くんはなにか言いたげにしている。



あたし…知ってる。



八雲くんと同じように、青いピアスをつけている人を。



だけど…まさか、ね。



あれは、もうかなり前のことで…まさか、まだ続いてたとか言わないよね?



過去に1度だけ見た…八雲くんの部屋にあった写真の女の子。



確か、あの子は青いピアスをつけていた。



< 694 / 827 >

この作品をシェア

pagetop