運命の恋、なんて。
もしかしてだけど…あたしに、気づかせたかった?




それでわざわざ…。




そうだとしたら、ホントにもう終わってる気がする。




あたしと、別れたいってことだよね…。




だけど自分からは、決定的なさよならの言葉を切り出さない。




言えばあたしを傷つけるのと同時に、八雲くんだって少しは嫌な思いをするはずだから。




ズルいよ…。




「やだ…あたし、別れたくないよ…」




せめてもの、抵抗。




ひどいことをされたってわかってる。




だけど…あんなに好きだって言ってくれてた八雲くんが心変わりするなんて、信じられないの。




気持ちが離れた原因は、きっとあたしにあるんだよね?




お母さんや進路のことで、八雲くんに甘えっぱなしだった。




いつも優しい言葉をかけてくれていたけど、弱いあたしを見て、正直鬱陶しかったのかもしれない。




家に行ってばかりで、倦怠期だったのも確か。




馴れ合いって…きっと、よくない。




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