運命の恋、なんて。
あたしは、初めての付き合いで…全てが新鮮で。




家庭環境が不安定なのにも屈せず、将来のビジョンがあったり、自分っていうモノをよく理解している八雲くんに憧れていた。




優しいところも、頼もしいところも…その全てが大好きで、仕方がなかった。




だから…急にこの想いを止めろって言われても、ムリなんだよ。




八雲くんはジッとあたしを見ている。




こんな状況でも、目を逸らさないってすごいな…。




耐えかねて、あたしあの方から視線を外してしまった。




なんて言われるんだろう…。




怖い…。




俯いていると、八雲くんがあたしの側まで来て…その胸の中にギュっと抱きしめてきた。




「え…?」




顔を上げると、困ったような表情の八雲くんの顔が視界に入った。




「もうちょっと…頑張ってみる。胡桃ちゃんと、やり直せるように」




信じられなかった。




ホントに…?




あたしとのこと、もう1度考えてくれるってこと?




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