運命の恋、なんて。
エピローグ
数年後…ヤスくんにプロポーズされた。



結婚前提に始まったお付き合いだけど、あたしも仕事が忙しくなかなか会える時間も少なくて。



それでも、誠実な彼はずっとあたしを待ち続けていてくれた。



とうとう今日は、結婚式の当日…。



チャペルを借りて、簡単にすませるだけのこじんまりとしたウェディングにした。



その後は、親族だけでの会食。



レストランウェディングとかも憧れるけど、あたしにはこれがぴったり。



真っ白なウェディングドレスを着て、メイクを施される。



髪を巻きアップにしてもらい、生花を散りばめる。



まるで自分が別人になっていくのを実感する。



「かっ…かわいい…」



「新郎さん、デレデレですね」



ヘアメイクさんがくすくすと笑いながら、最後の仕上げをしてくれた。



様子をみにきたヤスくん、あたしを見て鼻の下を伸ばしている。



「もうっ、恥ずかしいよ」



「お前がかわいいのが悪いんだろ?やべぇ、うちの奥さん、超綺麗だ」



「バカ…」



こういうとき、包み隠さず言うタイプの人ってどうかと思う。



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