CURRENT
「これでも半信半疑か……。めんどくせぇな」
ボソッとそう呟いたかと思えば、何を思ったのか、急に私を後ろから抱き締めた。
「ちょっと、なに……っ」
抵抗するよりも先に、首筋に痛みが走る。
何をするのかっ、と睨もうとしたけど、彼の鋭い目に何も出来なくなる。
私より彼の方が怒っているように見えるなんて、おかしなことだけど。
「俺と梨沙は同じ高校。その時から、ずっと欲しかった。
あんたらみたいに、顔で選んでいる訳じゃない」
はっきりと、彼は私との関係を暴露してしまった。
これでまた、あることないこと言われるんだろうと思ったら、気が重たい。
だけど彼は、平然と爆弾を落とす。
「これ以上梨沙にちょっかい……イヤ、梨沙を侮辱するなら、辞めてもらうから」