CURRENT



そう言うと、急に座ったまま両手を広げた。



「このまま俺の腕に飛び込むか、それとも何もなかったように帰るか」


「え?」


「これが、最後の逃げる時。
飛び込んだら絶対放さないし、一生愛し続ける。そして、おそらくすぐに押し倒して、梨沙をめちゃくちゃにする」


「え、何を……って、え?」



正直すぎる言葉に、私は焦ってしまう。



「ずっとキスだけで我慢してた。さっきの状態もあって、もう我慢の限界だから」



私が組み敷いた状態を指しているのだろう。

その姿を思い出して、赤面してしまう。

だけど、ようやく分かった。

さっきの突き放すような言い方だった訳。

こんな状況でも、私の気持ちを優先してくれるみたい。




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