CURRENT
正直、この道が正しいかなんて分からない。
だけど、問いかけるんじゃなくて本能に従ってみようと思った。
そうした方が、後悔しないと思ったから。
ゆっくり歩いて、私は本能のままに向かう。
「……良かった。来てくれて」
どさっという音と共に、彼に抱き締められた。
「……嘘つき。自信満々だったくせに」
「確かに自信はあったけど、最後は逃げ出す可能性もあったから」
結局、私は彼を選んだ。
さっきの自問に、全て無理と思った自分がいたから。
「さて、さっきも言った通り、もう放さない。
本当にいい?」
ここまでしといて、最終確認なんてする?
私は不満に思って、口を尖らせながらも頷く。
それを、彼の唇が優しく塞ぐ。