CURRENT
「それ……」
「なに?」
「あ、いえ、なんでも……。
承認お願いします」
彼に対しても同じだった。
「梨沙先輩、この文章ってこれでいいですか?」
「んー、いいんじゃないかな。あとは、今日の日付入れといて」
「了解です」
私にも彼にも直接聞けないとなったら、私と菜月の会話に注目している。
私たちが話し始めると、周りが静かになるのだ。
そんな菜月は、全てを知っているのだろう。
今はまだ、何も聞いてこない。
だけど、周りに気づいて、楽しそうに笑っているから。
「梨沙っ、ちょっといい?」
部長と一緒になってパソコンを見ていた彼に呼ばれる。