CURRENT
「なに?」
2人の元へ行けば、全員が注目した。
パソコンを見ているようで、手は誰も動いていない。
耳は、確実にこちらを向いている。
「ここだけど、どっちの方がいいと思う?」
「……右かなぁ?全体的には左だけど、伸び率は右でしょ」
「やっぱりそっちかぁ」
「じゃあ矢島さん、これは?」
「これも、右じゃないですか?左は、ここの落ちが気になります」
「さすが矢島さん」
「やっぱり、梨沙だね。じゃあこれ、頼むわ」
「……浩ちゃん、私さっき仕事もらったよね?」
「うん、あげたね」
「あげたね、じゃないって。今日まで残業させるの?」
にっこり笑う彼に、恨みがましく言ってみる。
誰かさんのおかげで、体がキツいのっ。