だって、スキやねんもん

その日から2日後

親と一緒に学校へ。

学年主任は柔らかく
その時に処分を
言い渡しますと言ったが、

担任にはもう次、処分対象に
なるような事があれば
退学はほぼほぼ間違いないと
言われていたので
すでに覚悟はしていた。

「 校長先生含め話し合いをしました。

その結果、残念ながら退学という
形になりました。」

ほら。やっぱりな。

覚悟していた通り。

その後も先生達は親に説明したり
私に問いかけるように言葉を
かけてきたりもしたが
私の頭にはもう「退学」という言葉で
いっぱいで何も入ってこなかった。

覚悟はしていたが、親にも
多分そうだろうと言われていたが
事実を突きつけられると
自然と涙が溢れ出した…

知らない間に敵を作り
そいつのせいで何もしてないのに
進路を絶たれ、怒りと悔しさで
たまらなかった。

先生達や親にバレないよう
声を押し殺して、下を向きながら
静かに泣いた…

私の座っている会議室の床だけが
大粒の涙で色が変わっていた。
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