キミのバスケを守りたい



練習が終わると、二階のギャラリーから階段を降りようとしている望月くんの姿が見えた。



今だ、言わなきゃ!



このタイミングで言わないときっとわたしはもうこんな勇気は出ない。



わたしは持っていた給水ボトルのカゴを近くにいた詩織に預けて



「ごめん、ちょっと行ってくる!」



と伝えるとわたしは望月くんのところに向かって走り出した。



「も、望月くんっ!待って!」



家に帰ろうと昇降口に向かっている彼を大きな声を出して呼び止めた。



「望月くんっ!話があるから止まって!」



一度目は振り返ってくれなかったけど、二回目に彼の名前を呼ぶと望月くんは声が聞こえたみたいでわたしの方に振り向いてくれた。


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