キミのバスケを守りたい



望月くんはダムダムとボールを床に付いて、ゴールの近くまで来ると手にもっていたボールをゴールに放った。



ダッシュで望月くんが放ったボールを追って、ボードに当たっても入らないと分かると



ボールが床に落ちる前に走り、キャッチしてリバウンドをして



そのままゴールに狙いを定めて今度はわたしがシュートをした。



「やったー!今のゴールはわたしのおかげだからね!」



わたしは後ろにいる望月くんの方に振り向いてそう言った。



「なんでいんだよ?みんなと一緒に部室戻ったんじゃねぇの?」



「だって戻ろうとしたら初日から無理しようとしてる人が目に入ったんだもん。



膝は痛くないの?」



望月くんの右膝を見ながら言うわたしに



彼は途中から膝のこと忘れてバスケできたくらいだから全然問題ないとぶっきらぼうに言っている。



「良かった!じゃあ一応アイシングだけしとこっ!



教官室から氷もらってくるね」



わたしは望月くんに拒否される前にササっと走って教官室に行った。


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