渡り歩くヒト



 夜、夢の中ーーーー








 夢の中で待っててくれなんて言ってたけど・・・ヒトの夢の中なんてどうやって入るのかな・・?


 あたしの夢は、その日に読んだ本で、一番印象に残っている物語の一場面が夢となって出てくる。

そしてこの日は、若〇物語の中に出てくる仲の良い四姉妹がピクニックで行った、家の近くの丘・・のようなところに立っていた。



 ま・いーや。来たら来た時だわ。ちょっと間、ここで寝転んでいよう・・

んーーっ!風が気持ち良いなぁ・・・








 『あの〜?友さーん!もしかして、寝てます?起きてくださーい!!
・・・・しょうがない人だなぁ・・仕方ない。あれやったら、目が覚めるだろう。』


    ちゅっ




 んん?なんだか唇にやわらかいものが・・・・−−−−−−−って!!




 がばっっっっ





 「なっっ!なっっっ!な・何してんのよーーーー!!!?」


 あたしは、真っ赤になって驚いて跳ね起きた。なのに、コウさんは・・・
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