E・N・M・A~えんま~
みやちゃんは、ワタシのファーストキスがいつだったか、などかなりプライベートな内容までよく知っていた。
だてに中学から一緒に腐れ縁をしているわけではなかった。
茶色い巻き毛をクルクルと指先で弄りながら、みやちゃんは下唇をとがらせた。
「にしてもさぁ…いいなぁ~千夏」
「なにが?」
「だって、宮下君…って超イケメンなのに千夏のこと何だか特別な目で見た…気がするし。知り合いっぽいし」
みやちゃんの目がだんだん伏せられて行く。
ワタシは慌てて言った。
「ぜんっぜん!知り合いってわけじゃないから!」