E・N・M・A~えんま~


『復讐』…?






『竜神』が二度も閻魔に殺されたの…?






閻魔が、本当にそんなことをーー?






ワタシのわきあがる心の疑問が、まるで聞こえでもしたように愁は続けた。





「そっか…。知らないのか。


前世で崇めていた千夏の神様…『竜神』はね…、


閻魔に殺されたんだよ」






「うそ…」





後頭部を殴られたように頭がガンガンする。





「嘘でも冗談でもない…。閻魔は、千夏が…いや、前世のちなつが竜神の社に飛ばされた間に、ちなつを隠したと切れた閻魔に…




紅蓮の炎に焼かれて死んだんだよ」






うそ…




嘘だ…!



あの閻魔が、そんなことするはずがない。






でも…。




確かにワタシの前世の記憶は、『竜神』様に白いどこかの世界に飛ばされたあたりからまったくと言っていいほど覚えていなかった。




そして、閻魔に初めて『地界』に連れて行かれた時に記憶に残っていないあたりの事を訊いた時、うまくはぐらかされたのを思い出した。






まさか、本当に…?






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