E・N・M・A~えんま~
振り返った瞬間、ワタシの顔は閻魔のたくましい胸板に押しつけられた。
ドクン・・・ドクン・・・。
その胸に頬をつけて、閻魔も地獄の人なのに心臓の音がするんだな・・・などとぼんやりと思った。
どれだけの刻(とき)が過ぎただろうーー。
「すまない・・・」
頭上からふりそそいだ力ない声が、ワタシの心を締め付けてたまらない気持ちになる。
「・・・やまら、ないで・・・。謝らないで・・・。なんで、閻魔が謝るの・・・?」
見上げれば、苦しそうに眉間にしわを寄せて、ただ俯いて目を閉じている閻魔の顔があった。
銀色の長い髪が、夜目にもキラキラと輝いていた。
こんな時でも、この人は綺麗なのだーー。