E・N・M・A~えんま~
「あ~ららッ、千夏?お母さん可哀想にね~…
一生懸命尽くしてきたというのにさ、それはないんじゃない?」
横から顎に人差し指を当てた格好で、壁に寄り掛かったまま愁が言った。
ムカつく。
「あんたに言われたくない!!」
ムカつく、ムカつく!!
「なんなのよっ!?あんたのせいじゃないッ!
あんたが来たから、みんながおかしくなっちゃったんだ!!」
もう感情のコントロールが効かないままにまくし立てるワタシの声は、叫び声に近かったけれど涙を堪える事に精一杯で、ビブラートをかけたように震えていた。
と、その瞬間ーーーー………………
頬に痛みを感じてハッとすれば。
思わず頬を押さえて見れば。
母がワタシを叩いた姿勢のままで、目の前に立っていた。