E・N・M・A~えんま~
「あなた、それで閻魔だとでもいうの?」
胸ぐらをつかまれたまま、動じることなく目線を合わせてくる。
この我に対してまったく臆すことなく、毅然とした態度は堂々としており――。
いつしか、先ほどまでの消失感や焦燥感がすーっとおさまっていた。
「さすがは巫女の守り人だ…な…。またもや大事な人を失いそうになり我を失うところだった。ありがとう」
自然に出た言葉だったが、彼女はさも驚いたとばかりに目を丸くしている。
「信じられないわ!…成長したわね、あなた」
「なに?意味が分からないな」
「ふふっ。昔の閻魔…あなただったら、とうに私のことなど、怪我を負わせても更に構うことなく暴れていたでしょうね」