E・N・M・A~えんま~
なぜ『天界』なのか――?
などと不粋な問いかけはしない。
「さすが、閻魔…ね。驚かないのね」
黙ったまま彼女を見つめ返すと、互いにニヤリと笑んだ。
「我を誰だと思ってる?
『地界』の帝王だぞ?」
「そうね、貴方は悪鬼も黙る閻魔様…なんだものね。
肝が座っていて安心した…
『竜神』様に逆らうことは、私にとっては大変なことだけど、あの子を過去の――いえ、前世の因縁から解放してあげなければ!」
それは守り人というよりも、千夏の母の顔だった。
前世に囚われて今を生きることほど、無意味なことはないのだ。
ただ、ただ…。
もう千夏を手離さない――!!