E・N・M・A~えんま~


「わかった…よ…。


シュウが竜神様だなんて、信じられないけど…でも、竜神なんだね」



ワタシのほとんど独り言に近いつぶやきに、シュウは少しも気にしない様子で楽しそうに笑った。



「その素直さと純粋な気持ちが、生まれ変わっても変わらない千夏の魅力的なところだね。


――さあ、君は訊かないの?






契約とは、何?…ってね」



歯が浮くようなセリフをさらりと言って、シュウはワタシが聞きたくて、でも聞くのが怖くていることをまるっきり知っている風だった。




ハッとしたワタシに頷き返すシュウは悠然と構えており、竜神の風格さえ感じとれた。



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