E・N・M・A~えんま~
「なんだ…また邪魔者が1人増えたのかい?」
呆れ顔でシュウが溜め息をついた。
そして、ワタシは――。
閻魔と母親にそれぞれの腕を掴まえられてしまっていた。
「遅かったな」
閻魔が母に向かって言った。
「あら?
もうとっくに千夏を連れ戻してるかと思ってたのよ。
だってねぇ?
天下の閻魔大王様がまさか手こずったり、まごまごしていたなんて、少しも思ってなかったのよね」
母はからかい半分な調子で、クスッと笑った。
「ちッ。口の減らない女だな」
この二人…
いつのまにやら仲良くなったのだろうか?
いつも喧嘩ごしになるよりはいいけれど。