E・N・M・A~えんま~
「『仲良し』ではないと思うよ?」
シュウが口の端を持ち上げて面白くなさそうに仕方なく苦笑した。
そうなのか…
――って、
「――なんで?!」
ワタシは驚い聞き返したけれども、聞く必要もなかったかもしれない。
これまでもシュウには何度も心の中を読まれていたのだから――。
「さて、どうしようか」
下唇を舐めるシュウの表情は少しも動揺する様も感じられない。
それに引き換えワタシはどうかというと、落ち着いてなどはいられなかった。
なんのために『鍵』となったのかを、母があらわれた瞬間に思い出してしまったから。