E・N・M・A~えんま~
つかの間の静寂――
シュウの体がゆらりと揺れた。
俯いたその表情は読み取れないけれど、なにか計り知れない恐怖がワタシの胸をむしばんだ。
いや、確かにワタシの中で異変は起きていたんだ。
「―――――ッ!!」
声にならない、今までとは比較にならない激しい痛みとしびれに、ワタシはうずくまった。
「「千夏?!」」
閻魔と母の同時に叫ぶ声が聞こえた――。
いったい何が起きたのだろう。
『白竜』が、身体中の血液を巡って暴れだしたとしか言いようがない。
全身に襲いかかってくるそれは、血液――いや内臓をも喰らい尽くす勢いで意識を保つのもやっとのことだ。
両腕で自身の体を抱き締めて、地べたに頭をすりつけてこらえるワタシに、閻魔も母も驚き体を支えてくれた。