真っ白のラブレター

「おかしいな。部室に忘れたと思ったんだけど」

「大丈夫?ぼけーっと、してない?」

「うるさい」


その時、曲がり角の向こうからだんだん近づいてくる声に、穂風は耳をそばだてた。

聞き覚えのある声だった。
聞き間違えるはずのない声だった。


そして、角を曲がって、その姿が現れた時、穂風は言葉を失った。

中谷が女の子と歩いていたからだ。

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