真っ白のラブレター
スタンプを預かったことで、穂風は中谷に少し近づけた気がしていた。
お土産のキーホルダーは大事に鞄につけている。
心の奥底で、ほんの少しだったが、期待も抱いていた。
それらが、一瞬にしてばらばらと崩れ去る。
高津と張り合うのは、あまりにも無謀だ。
それから、家に着くまで、穂風は一言も話さなかった。
頭の中は、さっき見た二人の楽しそうな姿がぐるぐる回っていた。
歩も心配そうな視線を送りながら、黙って歩いていた。