真っ白のラブレター

次の日。

「おはようございます!」

登校中に後ろから大声で声を掛けられ、穂風が驚いて振り返る。

野球部のユニホームを着た一群が、穂風の横を軽やかに走りすぎる。

「おはようございます」

慌てて、穂風が頭を下げると、真っ白な歯を輝かせて、笹田が笑った。

「ファイトー、オー」

朝から元気いっぱいだなと、穂風は思わず微笑んで見送ると、笹田が部員達からからかわれているのが、遠目からもわかる。

中にはニヤニヤしながら、振り向く部員もいて、穂風は今さらながら、なぜ挨拶をされたのかを悟った。

そういうことか。
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