真っ白のラブレター

放課後。
音楽室で、まだうっすら残る落書きのあとを、濡れ雑巾でゴシゴシこすっていると、コーラス部の後輩に声を掛けられた。

「天崎先輩、笹田先輩と付き合うんですか?」

「いや、よく知らないし」

「笹田先輩、人気者なんですよ。野球部のマネージャーも狙ってるみたいだし」

「えっ、そうなの?でもなんで、私なのかな?」

「ええー?先輩、聞いてないんですか?」

「何を?」

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