真っ白のラブレター

その次の時間、穂風が歩の方を気にしていたことは言うまでもない。

確かに、月子の言うように振り返る度に視線が合う。
穂風はだんだん、月子の言ったことが本当のことのように思えてきた。

しかし、歩はと言えば、穂風がしょっちゅう振り返るので、何事かとその度に見ていただけだったのである。

目が合うと慌てて視線をそらす穂風の態度も気にかかり、歩はますます穂風の方をじっと見つめていた。


そんな二人の様子に、月子はほくそえんでいた。
今度こそ、うまくいきそうだと。
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