真っ白のラブレター
警備員に連れられて二人は、車に乗り込んだ。
車内は生き返るように温かい。
警備員に手渡されたのは、温かい缶スープ。
二人は凍える手を温めてから、ゆっくり飲む。
「はー、生き返る」
「だな。これで、腹の虫もおさまるといいな」
歩がいたずらっ子のような瞳で言う。
「もう、あれは内緒だから。誰にも言っちゃだめだからね!」
「はいはい、わかったわかった」
歩のこんな笑顔を見たのは久しぶりだった。