真っ白のラブレター

しばらくして、担任が戻ってくると、二人を家まで送り届けてくれた。

「本当に心配したのよ。親御さんから、まだ帰らないって連絡があって。あなた達は黙って寄り道するような人じゃないから、事故にでも巻き込まれたのかと思って」

「すみません。私がうっかりしていたから」

「まあ、早く見つかって良かったわ。同じ班の子が、もしかしてって言うものだから。寒かったでしょ、屋上」

二人はそれほど重大なことには思っていなかっただけに、周囲の慌てぶりが意外だった。

穂風は歩と一緒だったから、安心していられたのだということに、まだ気づいていなかった。

< 86 / 108 >

この作品をシェア

pagetop