姉弟ごっこ
「旦那さん、夕飯どうしてるの?私と一緒に食べちゃって大丈夫?」
「平気平気、今夜は飲み会で帰りが遅くなるみたいだから」
「そっか」
「けど、いつの間にこんなお洒落なお店見つけたの?」
ぐるりと店内を見渡した芽衣子と細いグラスを傾けて乾杯した後、注文したカプレーゼが運ばれてきた。取り皿にトマトとチーズを盛り、芽衣子に差し出したとき。
「まひる」
「ん?」
「その指輪、どうしたの?」
芽衣子は私の右手の薬指を凝視した。
「ああ、これ?」私は指輪の、水色のハートの部分を優しく撫でた。「久島さんから貰ったの」
『痛ってぇ!メリケンサックかよ!』
んなわけあるか。
そんな物騒なものと一緒にするなっての。
なんて、心の中で哲史に抗議しながらトマトを口に運んだ私の目に、両目をぎょろりと見開いて制止する芽衣子の顔が見えた。
「え、久島さん?」
どれほど驚いたのか、芽衣子は強張ったような声で続けた。
「まひる、久島さんと付き合ってるの?」
「まあね」
「嘘っ、いつの間に?展開早くない?」
トマトを飲み込み、私は首を傾げる。
「そうかな?実はこのお店も久島さんに連れてきてもらったんだ」
「こんな洞窟みたいな店でデートしてるの?」
「ちょっと、洞窟って。他にもしてるよ?ドライブデートとか」
ちょうど店員さんがピザを運んできたので、私は声を潜めた。
「平気平気、今夜は飲み会で帰りが遅くなるみたいだから」
「そっか」
「けど、いつの間にこんなお洒落なお店見つけたの?」
ぐるりと店内を見渡した芽衣子と細いグラスを傾けて乾杯した後、注文したカプレーゼが運ばれてきた。取り皿にトマトとチーズを盛り、芽衣子に差し出したとき。
「まひる」
「ん?」
「その指輪、どうしたの?」
芽衣子は私の右手の薬指を凝視した。
「ああ、これ?」私は指輪の、水色のハートの部分を優しく撫でた。「久島さんから貰ったの」
『痛ってぇ!メリケンサックかよ!』
んなわけあるか。
そんな物騒なものと一緒にするなっての。
なんて、心の中で哲史に抗議しながらトマトを口に運んだ私の目に、両目をぎょろりと見開いて制止する芽衣子の顔が見えた。
「え、久島さん?」
どれほど驚いたのか、芽衣子は強張ったような声で続けた。
「まひる、久島さんと付き合ってるの?」
「まあね」
「嘘っ、いつの間に?展開早くない?」
トマトを飲み込み、私は首を傾げる。
「そうかな?実はこのお店も久島さんに連れてきてもらったんだ」
「こんな洞窟みたいな店でデートしてるの?」
「ちょっと、洞窟って。他にもしてるよ?ドライブデートとか」
ちょうど店員さんがピザを運んできたので、私は声を潜めた。