ダントツ!!16番人気の翔馬くん 2ndステージ
『でっ、大和んとき…』


『はいはいはいはい…俺とさくらのことは、今はいいから…』


言いかけた翔馬を遮り、俺はふうっとひとつ息を吐いた。


『でっ、話は戻るけどさ…お前は、どうせヤるんなら痛いだけのセックスじゃなくて、何か、如月の心に残るようなセックスをしてあげたい、って思ってる…ってことなんだよな?』


『うん。』


『そっか…』


俺は少しはにかみながら頷く翔馬を見ながら、フッと笑みを零した。


そして翔馬の肩を抱き、自分のほうへと引き寄せると、


『じゃあさ、“名前”…呼んでやれよ。』


ボソっと囁いた。


『へっ?』


『だから、』


『あぁ~、もういいから…』


俺の腕を放した翔馬はふぅっと息を吐いた。


そして俺へと視線を向けると、フッと笑みを零した。

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