ダントツ!!16番人気の翔馬くん 2ndステージ
あ…


俺はバンっと音を立てて閉められた扉を見つめながら、ポカンと口をあけた。


そして如月へと、ゆっくりと視線を向けるとそこには…


『先生のばかぁ~!!』


やっぱり…


瞳に涙をいっぱい溜めながら俺を見上げる如月がいて…


瞬間、俺はガクっと肩を落とした。


あぁ~やっちまった。


ほんっと面倒くせぇ…じゃなくって、


まずはこの状況、どうにかしなきゃだよなぁ。


う~ん…


俺は眉間に皺を寄せながら顎に手を添えた。


とりあえず、翔馬のことは後回しにするとして、まずは如月だな。


うんうん。


俺はチラっと如月を見下ろした。


『なによっ!!』


うっわぁ~、すっげぇ機嫌悪ぃ。


俺はキッと睨み上げてくる如月から目を逸らすと苦笑いを浮かべた。

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