ダントツ!!16番人気の翔馬くん 2ndステージ
『じゃあ…あたし1人で…』


『甘いっ!!』


俺は言いかけた如月を遮り、ビシっと人差し指を立てた。


『えっ?なんで?だってご飯ならあたし1人で…』


『だ~か~ら、そこが、まだまだだって言ってんの。』


『はぁ?』


如月は怪訝そうな顔つきで俺を見た。


『お前、アイツに何作る気なの?』


『えっ?カレーとか…シチューとか…』


『はい、ダメ~!!』


俺は大きく目を見開く如月を見ながら、はぁっとため息をついた。


『これだから素人は…』


そして小さく呟くと、フッと笑みを零した。


『なっ、なによっ!!』


『まぁ待て、如月。ここは一旦、休戦といこう。お前だってアイツの機嫌、直したいだろ?』


『うん。』


如月は素直に頷いた。


『じゃあ、黙って俺の話を聞けっ!!』


『はいっ!!』


こうして俺達は、一時的に休戦協定を結んだ…。

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