ダントツ!!16番人気の翔馬くん 2ndステージ
『でも…』


『チッチッチ…だから、そこが甘いって言ってんの。』


俺は人差し指を立てながら如月に顔を近づけた。


『如月…お前も知ってのとおり、アイツは普通の男じゃない。だから、“胃袋で落とす”なんて手じゃアイツは落ちねぇ。』


『ふむふむ。』


『だから、アイツを食いもんで落とすにはテクニックが…って、お前、なにメモってんの?』


『へっ?…えへっ。』


突然、俺に突っ込まれた如月はメモを取る手を止めると、上目遣いをしながら首を傾げて見せた。


うっ…


『…って、そんな顔しても俺には通用しねぇよ。』


『痛っ!!』


俺は如月の頭をペシっと叩いた。

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