ダントツ!!16番人気の翔馬くん 2ndステージ
『痛ったぁ~い!この暴力教師っ!!校長先生に言いつけてやるんだからっ!』


如月は頭をさすりながら俺を睨みつけてきた。


『へっ!言えるもんなら言ってみやがれっ!!』


『ふんっ!言ってやるわよっ!!』


そして俺は、部屋を出て行こうとする如月の背中を見つめながら、


『翔馬攻略法、お前には絶っ対に教えてやんねぇ…』


ボソっと小さく呟いた。


『あっ…』


ピタっと立ち止まった如月は、クルっと踵を返すとスタスタと俺へと向かってきた。


そして俺の腕をガシッと掴むと一変、


『先生~、ごめんなさぁ~いっ!!』


涙ぐみながら許しを乞うてきた。

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