悪魔な彼が愛を囁くとき
悪魔な男の苦悩

指輪を贈って入籍したと言っても気が気じゃない。

凛は、男の気持ちに疎すぎる。

凛が面接に来て会った時、俺の中でビビビッと背筋に電流が流れ、完璧に一目惚れってヤツだった。

それまでの俺は、自分から女に言い寄らなくても向こうから近寄ってきたわけで、女に困ったことはなかった。

そんな俺が1人の女に何年も片思いするなんてな…

片思いなんてはじめての出来事で、どうやって彼女にアプローチしていいのか手をこまねいているうちに、凛に男が出来たあの時は落ち込んだ。

他の女のように自分に惚れない凛に苛立ち、俺以外の男にあの可愛い顔で甘え気を許して肌を重ねているのかと想像するだけで、気が狂いそうだった。

男が出来てはじめての休みの次の日、幸せそうな顔をして出勤してくる凛にむかつき、気がつけば気持ちとは裏腹に冷たく毒を吐いて厳しく指導していた。

最初は、俺の言葉にムスッとしながらも聞いていた彼女。また、その表情が俺のS心に火をつけヒートアップしていく。そして、いつからかそんな俺に彼女は歯向かってくるようになった。凛との言い合いが楽しくてやめられない。

きつく言わなくてもいい事も、ついきつく言った時の俺をギロッと睨むあの目…ゾクゾクする。
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