悪魔な彼が愛を囁くとき
あームカつく‥ムカつく。
お前なんて悪魔に呪われろ…
イヤ、あいつは悪魔だから呪われないのか?
怒りで訳のわからない事を妄想して店長を呪う。
8時半のラストオーダー
9時の閉店に向けて各テーブルに確認中の店長。
他のスタッフはラストに向かってラストスパート。
お客さんに気づかれないように片付け始める。
すぐに帰りたいものね。
私は、店長から受けたラストオーダーを受けて料理はキッチンに確認して時間配分しドリンクを準備して出していく。
慌ただしい魔の30分を乗り切り最後のお客さんが帰って行った。
「みんな、お疲れさま。バイトちゃん達は帰っていいよ」
「はーい、お疲れ様でした。お先に失礼します」
バイトスタッフがホールからいなくなり、残った仕事は私の仕事。
店長はレジ閉めをして売り上げ確認など店長業務を始める。
キッチンも片付けが終わってオーナーが顔を出す。
「お疲れさん‥後よろしくね」
「はい『ああ…』お疲れ様でした」
キッチンの明かりも消えて、聞こえてくるのは有線のBGMと店長が電卓を叩く音と私がグラスを片付ける音だけで毎回のことながら沈黙が辛い。