君の消えた青空にも、いつかきっと銀の雨

 じゃあ、一年生の時からずっと親友のあたしはなんなの?

 亜里沙が人の苦しみを理解できないとか、他人なんかどうでもいいとか、そんなわけないでしょ?

「忘れたの? 亜里沙はあたしのために、凱斗にケンカ売ってくれたじゃん」

 雨の中、傘もささずに凱斗に食ってかかってくれたじゃん。

 あたしを責める中尾さんから、あたしをかばってくれたじゃん。

 泣いてるあたしの背中を、ずっとずっと、さすっててくれたじゃん!

「奏にはあたしがついてるって、励ましてくれた! 亜里沙が性悪女だったら、そんなことするわけないでしょ!?」

 亜里沙は優しいんだよ!

 わかりにくい優しさだから誤解を受けることも多いけど、亜里沙は優しい!

 キツイことばかり言うけど、それだって亜里沙の思いやりだ!

 亜里沙は、適当に口当たりのいいことを言ってごまかそうとか、自分をいい人に見せようなんて打算はこれっぽっちも持ってない!

 いつも本音で、真っ直ぐで、真っ白で、絶対絶対、嘘をつかない!

 亜里沙の言葉は、いつもどんな時も、信じられる言葉なんだ!

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