Blue Moon
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早朝。
私たちは早々に荷物を纏(まと)めて、店主に挨拶をしたのち出発した。
朝焼けが、にじむように東の空に広がりはじめた。
家々の隙間からまだ真新しい光が差し込んでくる。
光に当てられた街は、キラキラと輝いていて、まるでそのひとつひとつが宝石で出来ているみたいだ。
「―――――とりあえず街を出ようか」
「次はどこに向かうの?」
「ここより少し離れたところに行く。
そこに俺の知り合いがいるはずなんだ」
……知り合い…。
と思ったところで、それはそうか。と納得した。
世界を知っているネオに、知り合いがいないことの方が可笑しいのだから。