Blue Moon
街を抜けると、先ほどまでの活気は嘘のように田園風景が広がる。
畑や、青々しい草や木が広がるその光景に、私はつい足を止めてしまった。
「お嬢さん?」
訝しそうに私を呼んだネオが振り返る。
「…街からそんなに歩いていないのに…
こうも違うのね」
どこまでも続く田園風景を眺めてから、その視線をネオへ向けた。
すぐ後方には目を輝かせたくなるほどの街並みが連なっているのに。
「ああ、もともとここはずっとこんな感じだったんだ。
でも、しばらくしてここを統括する人が変わった事で、東と西で分裂したんだ」
結果的に西は栄え続け、東は昔のままの情景を残すことになった。
これは、どこにでもあることなんだ。
そう続けたネオは、「早いとこ、ここを抜けよう」と立ち止まる私を促した。