Blue Moon
……それから、どれくらい歩いただろう。
未だ景色の変わらない道を歩きながら、私たちはというと……。
お互いの話で花を咲かせていた。
「――――そうしたら、爆発したのよ!爆発!」
「それは大変だ」
ハハハ、とお腹まで抱えて笑うネオに、私もつられて笑ってしまう。
「あんたの話す話もなかなか面白いよ」
「そうかしら……」
「ああ。俺は好きだな」
その言葉に、私はハッ、とする。
何か続く言葉を探していた時、後方から何かが地面を擦る音と木の軋む音が近づいていた。
「お、ちょうどいいところに」
そう言って、ネオが立ち止まったので、私も同じ行動をとる。
何をするのだろう、と近づいてくる荷馬車を引く人とネオを交互に見た。
やがて、私たちに追いついたところで、進んでいた荷馬車の動きが止まり、前方で引いていた馬が小さく震えた。
「何か用かい?」
「ああ、申し訳ないが、おじいさんたちはこれからどこへ?」
「この先にあるトルマに荷物を届けに行くが…」
「俺たちもそこに向かっているんですが、どうもこの道のりはこの子に酷だと思い……。
良ければ乗せてもらえませんか?」
前もふと感じていたが、ネオの言葉遣いはとても丁寧だ。
パッと見ただけでは、まさか賊だとは思うはずがない。