my sweet love 〜extra〜


少し吐き気の波が治ったところで
荘を抱えて車まで来た


車まで着いた途端に
戻し始めて見ていられない…


後部座席に荘を横にして
助手席に覇瑠を乗せて病院に急いだ




車が病院の駐車場に着いた頃には
荘の様子は悪化していて
もう自力で車から降りることすら
できなさそうで
龍に連絡してストレッチャーを頼んだ


「荘今ストレッチャーくるからな」


「荘…」


「覇瑠大丈夫だよ
俺らバタバタしちゃうから
ロビーで待っててくれる?
あとで迎えに行くから」


「うんありがとう」


そう言って歩き出した覇瑠とすれ違いに
龍と看護師が走って来た


「ともっ!」

「龍さんきゅーな
吐き続けててもう体力がなさそう
脱水もあるし力が入らないと思うから
俺頭の方待つから足の方もって」


「わかった
荘ーごめんね少し動くからね」


「1.2.3っ」



ストレッチャーに乗せて
診察室まで運んでる間にも
もう出すものはないはずなのに
えづき続けてる荘…


とにかく血液検査と吐き気どめを打って
効き始めたころ荘はようやく眠りについた






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