諸々の法は影と像の如し

 惟道は少し離れた木の上から、魔﨡を見ていた。

---あれが陰陽師の扱う最強の使い魔・御魂というやつか……---

 あの鬼を、いとも簡単に撃退した。
 式であっても難しいことを、軽々やってのけたのだ。

---異界からの召喚、という身と考えれば同じモノか。あれなら屍鬼を滅することも可能かもな---

 はたして屍鬼を滅すると惟道自身はどうなるのか。
 その辺りはわからないが、それもどうでもいいことだ。

---面白くなってきた---

 僅かに口角を上げ、惟道は魔﨡が見えなくなってから、とん、と地に降り、森を後にした。
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