諸々の法は影と像の如しのレビュー一覧
5.0
陰影のある奥行き深いお話だな、というのが第一印象でした。水墨画のように感じるのは、歴史ファンタジーだからかもしれません。
読み進めていくと浮き彫りになる因縁、対して和ませるシーンの調和が読み手を物語に引き込んでくれます。
章親の持つ劣等感は、ある意味で親近感がわくというか、現代にも多分、共通する気持ちはあるはず。自分ではわからない自分の能力は人から見れば羨むものかもしれない。道仙にも本当はそういうところがあったのかもしれない。何が両者を二分したか。自分の身の丈を知り、それでも人を恨まず、他者には感謝を。自分の力を過信し、燻るのは人のせいだと恨み、他者を蔑む。出自の違いと言えばそれのせいかもしれないけれど、人に向けた心は自分に返ってくると私は思います。惟道という存在は、このお話の中でそれを具現化しているようにも感じました。
人間臭さの滲む歴史ファンタジー、楽しく読ませて頂きました。
かの有名な陰陽師。安倍清明。
主人公はその孫である章親(あきちか)
偉大なる祖父の名に負けないよう
力のある強い陰陽師に……なる素質は大アリだけど
章親君は草食系でとにかく優しい。
術をかけて命令をする立場であっても、優しさと思いやりを持っている男の子。
陰陽師として御魂を召喚し
自分の手下として使いこなすはずが
言う事聞かない
最強の御魂様を呼び出してしまった。
人食い鬼やら毛玉やら。
ドキドキワクワクな時代ファンタジー。
陰陽師の時代をちょっと覗いてみませんか?
読みごたえありのお話です。
京の都の陰陽師とくれば誰もが知る人、安倍晴明。
しかし物語の時は流れ孫の世代へ。清明の孫である章親(あきちか)が主となる話。
そしてやはり京の都には
いつだって鬼が出るーーー
漸く一人前の陰陽師となるべく
御霊(みたま)と呼ばれる一生の相棒を召喚する章親。
超草食癒し系男子の章親が
呼び寄せし御霊は鬼?蛇?それともーーー
いつだって穏やかでマイペースな章親の周りに
自然と集まる超絶個性的なメンバー。
ちょっぴりコメディチックな空気もありつつ
やはりメインは人喰い鬼退治。
しかしそこには世代を遡りし因縁が…
全体に渡り常に感じる不気味さ加減が
読んでいてもざわざわとさせ
けれどラストで一気に全てを爽快にしてくれます!
ちょっぴり頼りなげな新米陰陽師の
仲間とともに成長を遂げる姿にも注目です!
お薦めします、是非。