逆境シンデレラ~御曹司の強引な求愛~

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 ベッドの中で目を覚ましたとき、基は自分がどこにいるかわからなかった。


 いい匂いがするが、見慣れないシーツ。枕、そしてベッドサイドに置いてある、女の子らしいアロマキャンドル。


 全てに見覚えがなく、
「どこかで適当な女を拾って転がり込んだのだろうか、いや、どんなに酔っていても俺はホテル以外は使わないはずだ」
などと不埒なことを考え、それからテーブルにうつ伏せになって眠っている沙耶を見て、声にならない悲鳴をあげながら、ベッドから飛び起きていた。


「……っ、やっ、ばい」



 一気に覚醒して全てを思い出し、汗が噴き出した。


 どうしようもなく疲れていたところに美味しいスープを食べたら、ほんの少しだけ横になりたくなったのだ。

 一応、沙耶が戻ってきたら起きようと思っていたのである。

 だが思いの外居心地が良く、気がつけば自宅マンションにいるときよりも深い眠りに落ちていたらしい。



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