続・俺と結婚しろよ!
努めて元気に振る舞った。
Fのほうは極力見ないようにして。
悠真と大輝と笑ったりして。
お馬鹿な話をしたり、ライブの話をしたり。
そうするうちにあたしたちの順番になり、
「soleilさん、お願いします」
呼ばれる。
「よし、頑張るぞ」
気合いを入れて出口へ向かうあたしたち。
その途中、立っているFとすれ違う。
ドキドキドキドキ……
近付くにつれ、鼓動が速くなる。
身体が震える。
また、知らんぷりされるんだろうなと思うと、胸が痛くなる。
あたしは敢えて賢ちゃんを見ないようにして、足早に歩いた。
賢ちゃんまで、あと五メートル。
あたしはありえないほど下を向く。
この顔を、見られたくない。
賢ちゃんまで、あと三メートル。
あたし、泣きそうだ。
賢ちゃんまで、あと一メートル。
本当は抱きつきたいのに。
大好きだって言いたいのに。