続・俺と結婚しろよ!
「久しぶり。Fです」
その言葉に、会場が湧く。
あたしたちの時よりも、もっと大きな悲鳴に包まれる。
会場が壊れてしまうのではないかというほどに。
「今年も帰ってきたぜ、この場所に!」
悲鳴に包まれる彼らを……彼を、あたしはずっと見ていた。
目深にハットを被って、下を向いている彼。
そのきゅっと噤んだ口元が愛しい。
手首にはサポーター。
彼の努力の証。
そんな彼を見ていると、胸がぎゅっと痛くなって。
鼓動がどんどん速くなって。
彼しか見えなくなるんだ。
やっぱり、Fはすごい。
賢ちゃんはすごい。