続・俺と結婚しろよ!
シャワーを浴びた賢ちゃんは、バスタオルで髪を拭きながらあたしの隣に座る。
賢ちゃんの香りと、シャンプーの香りに頭がくらくらする。
そして、濡れた髪の賢ちゃんが何だか色っぽくて。
思わず目を逸らした。
それでも鼓動は落ち着かない。
ますます速くなるのだった。
「あ、やべぇ。
まだ肩が痛ぇ……」
ぼやく賢ちゃんに、
「練習、お疲れ様」
あたしは言う。
そんなあたしを見て、賢ちゃんは苦笑いをした。
「あれだけ頑張ったのに、本番ダメダメだったな」